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Hope  願い☆守りたいもの・・

上関原子力発電所設置許可申請に係る耐震安全性について、の聴取会 NO.11
7月29日、山口県・上関原子力発電所建設予定地の美しい海、今にも埋め立てられそうな海がNHKのニュースで流れました
ちょうどその時間、東京の経済産業省別館にむかっていたわたしは、翌日パソコンで見ました 
『中国電力が山口県に初めて建設する計画の上関原子力発電所について、国の原子力安全・保安院は、原発の耐震性を確かめるために事前に行う地質調査が不十分だとして、中国電力に対し、近く追加の調査を行うよう指示をする方針を決めました。原発の建設許可をめぐり、国が追加の調査を求めるのは異例なことです。
中国電力は、山口県上関町に出力が137万3000キロワットの原発を再来年から建設する計画で、去年12月、経済産業省の原子力安全・保安院に対し、原子炉を造るために必要な許可の申請を行っています。これを受け原子力安全・保安院が、申請の内容を検証した結果、原発の耐震性が十分かを確かめるために敷地内や周辺で地面を深く掘って地質の状態を調べるボーリング調査について、本数や深さが不足していることがわかりました。このため原子力安全・保安院は「データが不足し、判断する材料が不十分だ」として、中国電力に対し、近く追加の調査を行うよう指示をする方針を決めました。原発の建設許可をめぐり、国が追加の調査を求めるのは異例なことで、原子力安全・保安院は「耐震性の重要性について中国電力の認識が甘いので異例の対応を決めた」としています。NHK報道2010.7.29』
 
この日、わたしが向かった経済産業省別館では、「第72回地盤耐震聴取会」において、中国電力株式会社上関原子力発電所設置許可申請に係る耐震安全性について、の聴取会が行われたので、傍聴してまいりました
午後5時から7時半までの予定を15分ほど延長された様子を少し書きとめました

電力会社が昨年12月に提出された原子炉設置許可申請における地質調査について、主査、原子力安全・保安院審議官2名、原子力発電安全審査課5名と、各方面での専門家でいらっしゃる地盤耐震意見聴取会委員15名とのやり取りでした
傍聴したのは、50名ほど・・受付を済ませた時ちらりと、一番多く名前を連ねていたのは電力会社の社員、ほかには建設会社、建設コンサルタントなどいろいろな肩書きが見えました
難しそうな小さな文字の資料を受け取り、会議室に入ると、風のないむせかえるような暑さの中、その肩書き通りのスーツ姿の人たちでいっぱい・・半袖の涼しげなTシャツ姿のわたしたちに向けられた何人かの視線には、不思議そうなまなざしをちょっとだけ感じました
専門知識などほとんどないわたしですが、現地を知らない偉い方々の机上のやり取りと思われた3月の第1回目の聴取会にくらべると、現地調査に行かれた委員さんと安全審査課の方々のやり取りは多少なりとも、現地の様子が思い浮かべられるものでした
が、途中、現地調査の際、なんといったか自分の言葉を覚えていない委員さんがいらしたり、委員さんの専門家としての意見=指摘部分をうまく噛み砕けていないままの対応、つまり今後の方針しか出されていない安全審査課の方は、質問されるごとに「後日改めて」との決まり文句で・・ちょっと頼りなく、結果を導くための資料づくりにも説明不足が多く、次回への課題が多く残されたようでした
いただいた資料には、専門家の意見に対する今後の対応方針として「データを補強する」「(結果、記録、計画などを)説明する」という言葉が多くみられ、今後もまだまだ現地調査を要し、このような聴取会がくりかえされるのかなと感じられました
 
田ノ浦でのボーリング調査なども、課題が山積みのようですが、委員さんの口ぶりからは、原子力発電所の建設予定地・田ノ浦海岸だけの問題ではなく、周防灘・伊予灘・広島湾までも広がる断層について、それぞれの断層のありかたと、それを判断するためには、まだまだデータが不足しているような、そんな風に感じられました
時間を延長された最後のやり取りの中で、ある委員さんが「こんな複雑な断層・・」と言われた言葉と表情、主査の「こんなやり取りをしてたんじゃ何年もかかってしまう・・」ともらした発言がしっかり耳に残りました
それを聞き、調査にも話し合いにも、設置許可を出すまでに何年かけてくださってもいいですよ、と思ったわたしでした
 
聴取会当日、耐震安全性を調べる追加の地質調査をすると発表した電力会社は、さっそく現地で調査を始めたようでした原子炉建設予定地の岩盤付近を追加で試掘し、地質などを調べるそうです
また周辺で物理探査、ボーリング調査、トレンチ調査も順次始めると・・ただ、1号機について2012年6月の着工を目指している電力会社は、追加調査と並行して準備工事を進めると話されたようです
この部分に、どうも疑問をぬぐいきれません・・なぜ許可が出ていない今、追加調査の結果いかんによっては許可が出ないかもしれないと思われるのに、「追加調査は埋め立て工事と並行して行うため、原子炉の2012年6月の着工に問題はない」と、言われるのでしょうか?この言葉には、許可が下りることが当然だと思われている風に見受けられます

ここに原子力発電所は建ちませんそれはちっぽけなわたしの願いであり、望みかもしれんせんが、その想いは多くの日父共有していると自信をもって言えます埋め立ててしまったあとで、やっぱり原発は建たなかった・・そうなったとき誰かがどうにかしてもとの海に戻してくださるのでしょうか・・きちんと手順を踏んでほしい、どのような立場の方にとっても大切なことではないでしょうか・・ゆっくり考えてほしいです調査される過程で、1日も早く「ここには原発は建てられない、建てる必要もない」それに気がついてほしいと切に願います
2010.7.29
朝日新聞・朝刊「声」の欄 NO.10

民主党に原発推進の再考望む


 フォトジャーナリスト 広河隆一(東京都世田谷区 66)

 チェルノブイリ事故の被災地を20年間取材し救援運動にかかわった者として、
民主党の原発推進姿勢に非常な危惧を感じている。これまで日本の原子力行政が
「安全神話」の陰で、どれだけ多くの都合の悪い事実を隠してきたかは、多くの人の知るところだ。

 原発推進を打ち出すことは、これまでの隠蔽体質を容認することに他ならない。
今、民主党に必要な姿勢は、経済産業者に対して
「原子力関連の隠されてきた記録を徹底調査するように」という大臣命令を出すことではないか。
 地震多発国での原発推進は、民主党のマニフェストの
「ひとつひとつの生命を大切にする」という言葉にも反する。
 温室効果ガス削減が、原発推進とセットとなっている世界的な傾向の中で、「25%削減」
鳩山発言が国連で喝采を浴びたが。これも手放しでは喜べない。

 山□県の祝島の真正面、たった4キロの所に上関原発が建設されようとし、島のほとんどの住民は、
20年以上も反対してきた。政権交代で、原発建設に拍車がかかることは決して容認されてはならない。

     **********

わたしのふるさとは、まさにその文面の締めに紹介されていました山口県・上関原発建設のための埋め立て工事がなされようとしているところ・・遠く離れたふるさとのために、阻止活動をしている友人たちのために、なにができるのかと、もどかしい毎日です

祝島島民の反対活動は長く続いていますが、そこを「一部の反対」として報道されることが多いです
でも、あの美しい海は、誰かのものではない、みんなのものではないでしょうか?
その大切な海を守りたいと想うのは、決して一部の人ではなく、島民の漁船とともに阻止活動をしているシーカヤッカーたちや沿道で声援を送る人々が県外からも駆けつけています

地元であれほどの大きなニュースになっているにもかかわらず、関東で、全国で、TV報道されないことに憤りを感じています
「一部の推進」大きなスポンサーである電力会社が「原子力発電がとても危険である」本当のことを隠したくてしかたないからではないでしょうか・・
スポンサーのための報道ではなく、真実を知りたい視聴者・読者のための報道がなされてほしいと願っています

2009.9.27

「原子力トーク」 NO.9

昨年、11月に開催されたイベントですが・・とてもわかりやすいです
ぜひご覧ください・・必見です!!

『Atomでナイト?! 〜国会議員と原子力トーク!〜』
現役の国会議員からエネルギー問題のホンネが聞ける・・・
トーク:澤井正子さん・河野太郎さん・田中康夫さん・川田龍平さん


http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=592

2008.10.27

片岡鶴太郎展2008         千葉三越特設会場 NO.8

祝島の浮かぶ瀬戸内の海をこよなく愛し、「周防灘」と題した作品を幾点も描かれた、松田正平さんという方をご存知でしょうか?
きれいだな・・と思ったものを率直に描きたいと願い、描き続けた画家です
その松田正平さんの絵を、人柄を、とても慕っていた一人に、俳優であり画家でもある片岡鶴太郎さんがいらっしゃいます
わたしは・・松田正平さんの愛した、もちろん私も大好きな瀬戸内の海の風景・・今、その「周防灘」がどういう状況にあるかを鶴太郎さんに知らせたいと思いました

        ************

 9月6日から15日まで、千葉三越特設会場で「片岡鶴太郎展2008」が開催されています
今回で13回目を迎える個展のテーマは「No Rain, No Rainbows.」
ご自分が絵を描こうと思われたきっかけとなった椿の花を主に、目の前にあるありふれたものを柔らかなタッチで仕上げられたものが今回の作品には多かったように思います
花瓶に活けられたバラの花の絵の前で、松田正平さんを意識してふと足を止めましたが・・残念ながら海の絵はありませんでした
そのかわり・・全作品の中で、わたしの一番のお気に入りは、「秋刀魚」でした(*^^*)
 
初日の6日はトークショー、ご本人が来られると聞きましたが、直接お話はできないのを覚悟して・・花束ならぬ、茶封筒を受付の方に言付けてきました
中身は・・祝島のパンフをはじめ、祝島ポストカードや松田正平さんが愛した周防灘の風景の写真など、PRできるものをそろえ、さり気に日比谷で配布したチラシと今回の署名用紙も入れ・・想いを(鶴太郎さんへの、ではなく・・瀬戸内の海への想いです)したためたお手紙を入れ・・最後のひと押し「鶴太郎さんへ 山口県・祝島で「周防灘」の絵を描かれませんか?」と一枚の便箋を添えて、封を・・こんなところです
 
初日しか行けないと思っていたところ、都合がつき翌7日のサイン会にも行けてしまいました(*^^*)
サイン会は直接目の前でサインしていただけるので、一言でもお話ができればと、かすかな望みを持って並んでいました(かなり、ミーハーでしょうか^^;)
200名限定の中の10番目くらいだったので、ラッキーだったのかもしれませんが・・購入した図録の表紙の裏に墨で「鶴」のひと文字をサインしてくださり、握手してくださったとき、ちゃんと目を見てくださったので、
「昨日受付の方にお手紙を預けました」と、言うと、また、じっと見つめてくださったので、一呼吸置いて
「周防灘の絵を・・描いてください」と、続けると、すぐにわかってくださって
「あぁ、見ました。松田正平さんの・・」と・・お手紙を読んでくださったんだと思うと、うれしくて
「はい、ありがとうございます」と、にこにこしてしまいました(^^;)
「読みました。写真も見ました。(周防灘の風景の・・)写真・・初めてみました!そうですか・・」ってまじまじと顔を見られた・・お化粧してなかった、とちょっと後悔(^^;)
サイン会であまり長い話はいけないと気になりつつも、周りの方たちもなんとなく止められない雰囲気で(^^;)
鶴太郎さんも次の言葉を待ってくださってたのか、言葉が出なくて・・でも、その表情には手紙の内容を理解してくださってる、って感じました☆
わたしもいきなり原発の話もと思って、一応言葉を選んで・・
「風景が・・変わってしまうかもしれないので・・」っていったら
「はい・・」ってうなずいてくださったので
「よろしくお願いします」って頭をさげてきました
で・・ありがとうございました・・って言いながらサイン入りの図録を受け取って列を離れ・・あまり緊張はしなかったけれど、終わった後でなんだか夢のようにも感じてて(^^;)
並んでる間に仲良くなった前の人に、事情を話してたので「よかったね〜ちゃんと話せて」って言ってもらって、ふと現実に・・ふわっと嬉しくなりました☆

       ************
 
渡したものにきちんと目を通してくださっていたこと、こちらが言葉に出さなかった「松田正平さん」という言葉を鶴太郎さんが口にしてくださったことに、少なからず感動しました
いきなり反原発に力を貸して・・は難しいかもですが、もしかして今後祝島を訪ねてくださったり、瀬戸内の絵を描いてくださったとしたら・・話題にもなるでしょう
もしかしたら・・上関原発にも気にとめてくださるかもしれない・・
それに・・こっちの都合だけじゃなく、鶴太郎さんにぜひ、松田正平さんの愛した「周防灘」を見ておいてほしいと思ったから・・
松田正平さんの心が・・周防灘を守ってくださるのではないかと・・そんな風にも思えました
 
ちなみに、今回の鶴太郎さんのテーマ「No Rain, No Rainbows.」は、ハワイの格言らしいです
日本語にすると「雨降らずば、虹は出ず」
辛いことや苦しいことがあったあとに、虹の橋が架かる・・きっといいことがある(*^^*)と・・素敵な言葉ですね
・・頑張りましょう p(*^^*)q

2008.9.6
2008.9.7

教育ファーム推進セミナー       東京国際フォーラムD7
NO.7
 
教育ファームとは・・
自然の恩恵や食に関わる人々の様々な活動への理解を深めることなどを目的とし、一連の農作業などの体験の機会を提供する取り組み
 
<基調講演>立教大学大学院教授・哲学者 内山節
 
・生きる力をつけることが大切
・その土地で暮らすために、その土地なりのやり方を教えてゆく
 →今:その土地で暮らすための教育をしていない
   ・地域の自信喪失
   ・地域のよさを語れない教育
・非文字の学問=文字で教えるのではなくて、言葉や技で教える
・地域全体で育てる子どもたち=年上の者から年下の者へ教える
・自給自足だけでなく、外との結びつきがあってこそ、内の生活も安定する
 
<実践報告1>JAやまがたおきたま青年部川添支部
1年を通して、都会の子どもたちに米作りを体験してもらう、出前授業を実践
種籾の選別から収穫までの経験に加えて、そのときどきの「びっくりばこ」の登場
   ・ザリガニ、イナゴ、タニシ、つくし、わらじ、雪など
驚きや感動を見聞きして、子どもたちはいろんなことを吸収
都市部と田舎の交流を無理なく行うために、都市部にサポーター登録
 
<実践報告2>新潟県上越市立高志小学校
米作りをして、おにぎりを作って文化祭で販売することを体験(小学5年)
おにぎりの値段を決めたり、売れ残らないように地域の人に招待状を配布
注意点・子どもの目的は「儲け」でもよい
   ・教師の目的は「気づくきっかけづくり」になるように 
子どもたちの気づいたこと
   ・消費者から生産者の立場にあることにより、生産者に感謝
   ・「食べる」と「味わう」の違いを知ることにより、給食の残量が減る
 
<実践報告3>山口県祝島未来航海プロジェクト
農水産業の活性化による「一流の離島」をめざす祝島未来航海プロジェクト
目指すのは「離島型循環農業」〜祝島ブランドの可能性〜
・島の自然を尊重し、化学肥料や農薬などを抑制した農業
・短期的な高収入より、継続的な収量を重視する持続的な視点での生産
・消費者が求める、安全で安心な生産物の基盤
家畜(豚)と作物の絆から「いのち」を学ぶことを子どもたちへ伝える
伝統文化の継承〜1000年以上続く神舞〜島民の強い絆が支え、繋げていく
 
<実践報告4>埼玉県ファームイン・さぎ山
農作業体験と農村生活体験(食関係・生活関係)への取り組み
米作り体験を通して備わる力
・教育力、福祉力、環境力
羽釜をつかったワラ炊きご飯の美味しさに、食べ物の「いのち」をいただくことを学ぶ

     **********

体験すること・体験させることにより、技術とともに想いも次世代に繋がってゆく・・
学ぶことはステキなこと・・ 新たに出会えた人に感謝の気持ちを持って生きてゆきたい・・
「いのち」の大切さを学ぶことによって、他(人・環境)への思いやりも芽生え、育ってゆくこのすばらしい取り組みを繋げてゆくお手伝いができたらいいな・・
 
2008.8.3

「核燃料サイクルには明日はない」 その1 NO.6

ふるさとの海を守りたい!
山口県・上関原発の建設予定を・・予定のまんまで終わらせたい!
その想いをどこに向けて発信すればいいのか・・
思いあぐねているうちに、柏崎刈羽原発の地震の余波・六ヶ所村再処理工場の稼動などの情報を耳にして、問題は決して故郷だけのものではないんだと・・
当たり前のことですが、いまさらながらに身に沁みています

     **********

6月8日「六ヶ所村は、今・・」学習会
講師は、わかりやすい語り口に定評のある、原子力資料情報室の澤井正子さん
気さくな笑顔で楽しくお話をされますが、その口から滑るように出てくる言葉には、事実をきちんと伝えようとされる強さが感じられました

まず、稼動直前と報じられながら何度も延期になっている、六ヶ所村再処理工場で、行われようとしていることをきちんと知りたいと思いました

「再処理」とは・・
原子力発電所から出る使用済み核燃料からプルトニウムやウランを取り出し、もう一度燃料として使えるようにする、ことだといわれています

が、再処理することによって、大量の放射性廃棄物を出し、深刻な環境汚染をもたらすとしたら?
なおかつ、今後予定されている原子力発電稼動に必要なプルトニウムは、東海村やイギリス(セラフィールド再処理工場)フランス(ラ・アーグ再処理工場)に余るほどあるとか?
ましてや、あちらこちらの原子力発電所の稼動の遅れなどから、充分すぎるほどプルトニウムヤウランが残っているとしたら?
もしも、六ヶ所村でプルトニウムやウランを取り出した(作り出す?ともいえるのでは・・)としても、それを使う予定はない、とまで言われているとしたら?

そうゆう状況にありながら、六ヶ所村での再処理が必要なのでしょうか・・

再処理=リサイクル
耳にすれば、環境にやさしい良い言葉のような気もします
しかし、心配なのは、この再処理によってもたらされる放射能の被害です
再処理工場では、原発1基が出す1年分の放射能を・・たった1日で海や空に出してしまうそうです
海には「稀釈」という言葉を使い、空には「拡散」という言葉を使い・・
そのどちらも薄めて広く散らすことには違いありません
どんなに薄めようが、出されてしまう放射能の影響ははかりしれません

人々のこれまでの生活を、また、自然のあるがままの姿を、確実に変えてゆくのでは?と予想することは、そう難しいことではないですね・・
わたしにでもわかりますもの・・
2008.6.13

地球の鼓動 NO.5

あっ・・揺れてる!
体感する揺れが久しぶりに続きました

地球の鼓動を感じ、一瞬、宙をみまわす・・
ふと、我に返り・・すばやくテレビをつけて、辺りをうかがう・・
出口の確保、携帯を握りしめ、身の置き場所を決め・・みんなの安否を想う
揺れてるあいだ、過去のいろんなことがスライドショーを見ているように思い浮かび、そのまま未来にいろんなことを想いめぐらせます
こういうとき、信じられないような能力を感じることがあります
未来予知に近いもの・・うまく説明できないけど、きっと本能的なものでしょう

今回のゆるく長い揺れは、気持ちわるいけど、なんとなく大丈夫な気がしました
いきなりドン!とくる揺れは、怖い・・かなりの恐怖を感じます

そのとき・・
一瞬かもしれない・・

そのとき悔いのない人生だったと思う間があるでしょうか?
そのとき大切な人と一緒に居れるでしょうか?

     **********

5月8日未明に感じた数回の揺れ・・
震源地は茨城県沖、震源の深さは約40キロ、地震の規模はマグニチュード(M)6・7と推定

「茨城県内の原発、またはその関連施設に、異常はありません」とのテレビ放送・・
地震速報の中でのこういう発表・・初めて目にしました
その後、福島第一原発では、放射能を含んだ水漏れがあったとのニュースが流れました
建物内部だけのことで外部には影響はないといわれても、安心する人がどれくらいいるのでしょう

「原子力発電所」
稼動自体に心配があります
なにか起きてからでは心配ではすみません
本当に必要な施設なのでしょうか・・
揺れの規模がもっと大きくなったとき・・本当に大丈夫なの?
予想できない規模の揺れが来るかもしれないこと、本当に予測できるの?
正確なところは、知らされてない気がします

2008.5.10

大切に想うもの NO.4

このホームページのトップの写真は、瀬戸内の海の風景です

いろんなものを育んでくれた
わたしの大好きなふるさとの海・・
今は、海のそばにはいられないけど・・
心の中にもっているだけで、すこぉし気持ちが穏やかになれるんです

ずっと変わらなかった、
そして、これからもずっとずっと変わらない・・
そう信じていたこのあたりの海が・・ちょっとずつ変わってきています
「国策」という名のもと・・
日本最後の原子力発電所が建設されるという計画が進められているのです

なぜ、ここなの?

初めて聞いたときの・・素朴な疑問でした
このあたりの海が・・
わたしを育んでくれた自然が・・
大きく変わってしまう前に・・なんとかしたい!

大切に想うもののために・・
ちっぽけなわたしに、今、なにができるのかな・・
そんな想いを・・抱えてます

2008.4.13

四季を感じる心   NO.3

東西南北に細長く伸びる日本
1年の間に4つもの季節を感じることができる環境に身をおく幸せを日々感じていました

真っ白い雪の季節が終わると、梅、桃、桜と樹々は華やかに・・
その季節が過ぎると、次々に芽吹く若葉の季節・・
枝が伸び、葉が繁り、木陰を作ってくれる頃、太陽は輝きを増します
水と光をたっぷりと浴び、何もかもが成長・・
樹々が色づき、大地には作物が実り糧となる・・自然の力は偉大です
木の葉が旅立ち、初雪の知らせを耳にする頃・・
指先に冬を感じ、もう次の春を夢見てしまう・・
そんなふうに過ぎてゆく1年・・何度繰り返しても飽きないステキな国・・日本

季節のかわりめだから・・
そんな、気遣いの感じられる優しい言葉が、とても好きです

昨今、すこぉし、事情が変わってきました・・
「地球温暖化」の言葉が耳慣れてきたこのごろ・・
ひとりひとりの意識が大切だと痛感しています

2008.4.12

蒼く美しき星 NO.2

昨年秋、9月14日に月周回衛星として打ち上げられた「かぐや(SELENE)」
11月にわたしたちに見せてくれたのは・・
暗黒の宇宙空間に神秘的に浮かぶ蒼く美しき星・われらが地球の姿
ほぉ・・!なんてきれいな星!息を止め、見惚れてしまったわたし・・
「地球の出」・・はじめて聞く言葉でした

そして、今日4月11日、まったく欠けていない「満地球の出」を見せてくれました
「満月」って言葉は当たり前のように使っているけれど
「満地球」・・これまた、初めて聞いた言葉でした

こんなにも美しい星に住んでいる幸せをしみじみ感じます
この星がわたしたちを守ってくれている・・
だからこそ、わたしたちもこの星のためにできることをしなければ・・
この星の蒼さを美しさを・・すなわち海を自然を守っていかなければ・・
その想いはますます強くなっていきます

2008.4.11

海を前にして NO.1 

海には不思議な力があります
打ち寄せる波のリズムに気持ちは穏やかになり、肩の力が抜けます
いろんな想いをみな包み込んでくれる海の優しさに、心はやすらぎます
目の前に広がる地平線ははるか遠く、その向こうにも世界は広がっている・・
そう思うと心も広くなります

底知れない海のパワー・・
海を前にした自分は、心に何の飾りも必要なく、素のままでいられる気がします
それがとても心地よく感じられるのです

2008.4.1