<クニさんの旅日記> − オーストラリア自由旅行編 −

11日目 「驚異のイルカ少年。そして、さよならオーストラリア」 (2000.03.17)

國弘@カンタス機内です

11日間のオーストラリアツアーも今日が最終日でした。

向かって左がヒロミさん 今日は、ドルフィンスイムツアーに参加するため、朝6時半のユースをチェックアウトし、荷物だけ預けておいて、7時前にパース駅近くの集合場所に行きました。
99%の確率でイルカと一緒に泳げるらしいのですが、本当でしょうか?
ツアーはたまたま日本人の学生の団体がいたため、非常にうるさいです。バスの中で、ガイドインストラクターのヒロミさんが、スイムの方法や注意事項を説明します。ちなみにヒロミさんはなかなかの美人です。
ヒロミさんの説明によると、どうやら泳ぐといっても、水中スクータを持ったガイドを先頭にして、数人がベルトに繋がって、イモ虫のように海上を進み、水中のイルカを眺めるといった感じのようです。イルカ少年(イルカと人間のハーフではありませんよ)のデビッドさんが、水中スクータでイルカと遊びながらみんなの近くまで誘ってくるとのこと。

イルカを探すイモムシ隊 マイクロバスでロッキングハムのパームビーチまで行き、ここからボートに乗って沖に出ます。
ボートを走らせて、5分後には、もうボートの後ろでイルカが2頭ジャンプして、みんな興奮して、急いでウエットスーツを着ました。しかし、泳ぐのはそこではなかったようで、それから1時間くらい走りました。ウエットスーツは首のところがきついので、みんなイルカを探してキョロキョロしながらも、結構つらそうでした。
6人ずつがチームになり同じ色のベルトをつけます。僕はグリーンチームでした。
そうこうするうちに、ボートがスピードを緩めます。
「グリーンチーム後ろへ来て!」とガイドに呼ばれ、ボートの後ろの階段状になったデッキに集まります。イルカとのタイミングをみはからって、ガイドが「Go!」という声を掛け、6人がいっせいに海上になだれ込み、前の人のベルトに捕まり、イモ虫を作ります。
あいにく透明度は3m程度と悪く、キョロキョロと海中を探します。と、来ました来ました、イルカ少年と一緒にイルカがすぐ目の前を泳いでいます。いやー、ほんとうに来るもんですねー。
それにしても、このイルカ少年は驚くべき肺活量のようです、いったいいつ息をしているんだろうというほど長時間、海中でスクータを操っています。
パームビーチはジョギングコースとしてもGood! 10分くらい見たでしょうか、我々グリーンチームは一旦ボートに上がり、他のチームと交代します。ボートの上から見ると、2〜3匹の泳ぐイモ虫が、イルカを探して波の上をウロウロしてました。イルカは全部で何頭いたかわかりませんが、ボートから見てると4頭くらいは同時に見えました。水の透明度が悪いので、どっちかというとイモ虫になるより、ボートの上から見た方が沢山見えます。
 そうやって、1時間半くらいの間、イルカたちと遊ぶことができました。しかし、ボートに上がってると、風を受けるため非常に寒く、もうみんなガタガタ震えながら「充分見たから、もう帰ろうよー」っていう顔をしています。Me too.です。
 暖かいスープやサンドイッチなどを食べながら、パームビーチに帰ってきました。パースに到着したのは午後2時過ぎでした。

 ユースに帰って、シャワーを貸してもらい、荷物の整理をしたところで、時間は午後3時。ジョンがピックアップに来るまで、まだ時間はあったので、フリーマントルに向かいました。今日は金曜日なので、マーケットも開いています。前畑さんの働いている店に行くと、今日は学校なので仕事はお休みとのこと。でも、店のドアに僕宛に貼り紙がしてあったみたいで、そこに自宅の電話番号を書いてくれてました。電話するとちょうど学校から帰ってきたところらしく、その後、店の前で再会し、フリーマントルの美術館を案内してもらいました。6時にはパースに帰っていなければいけなかったので、5時半の電車に乗りました。前畑さんが「研究のために日本の企業に協力を要請する手紙を書いているんだけど、最近日本語の手紙を書いてなかったので、これでいいのか見てくれ」というので、一緒に電車に乗り、見せてもらった。ら、すごい高尚な内容で、そんな手紙を書いたことのない僕は「ありゃりゃ、こりゃどーしよー」と思ったが、とりあえず一緒に見ながら、「ここはこういうふうに書いた方が...」と、あまり自信のないアドバイスをした。

パースで前畑さんと別れ、ジョンの来るのを待ちます。6時半過ぎにフランシスと一緒にやってきました。3人でレストランで食事をし、空港まで送ってくれました。チェックインを無事に終え、いよいよお別れです。ボディーチェックのゲートに行く前にドアがあり、多くの日本人がここで別れを惜しむように立っていました。その中を、ジョンとフランシスに「バイバイ」と手を振りながらこのドアに向かった、まではよかったのですが、そのドアは開かず、周りの日本人のクスクス笑いを受けながら、「ハロー、アゲイン」などといいながらジョンのところに戻っていきました。どうやら、搭乗までに時間がありすぎて、まだドアが開いていなかったようです...。そういえば、昨年も同じ事をしたような記憶が後になってよみがえっていました。

ということで、いろいろなことがあったオーストラリア自由旅行もこれでおしまい。シドニーで引いた風邪は結局治らず、日本までおみやげに持って帰ることになりました。






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