<クニさんの旅日記> − オーストラリア自由旅行編 −

9日目 「タケダ氏の手料理で再会の宴」 (2000.03.15)

國弘@パースです

スワン川に沿ったジョギングコース 早朝に目覚め、7時頃から藤田氏に依頼されたスワン川周辺のジョギングコースの写真撮影に出かけた。
ウイークデイということもあり、自転車通勤の人がたくさん走っている。自転車通勤といっても、こちらではママチャリはまったく見かけない。皆、マウンテンバイクやロードレーサーに乗って颯爽と走っていく。こちらでは、自転車に乗る場合も必ずヘルメットをかぶらなくてはいけないことになっているようだ。
さて、目指すランナーの姿もちょくちょく見かけるが、さすがに平日のこの時間に走っている人は少ないようで、撮影もなかなか苦労した。時間が経つに連れて気温もぐんぐん上がるので、ますます走る人は少なくなる。
むしろ、ウォーキングをしている人がかなりいた。
それでもなんとか2時間半くらいで、スワン川沿岸の約10kmの周回コースを1周し、撮影をおえた。
海外の都市では、都会のすぐ側に割と大きい公園がよく整備されていて、どこでも風光明媚な場所をジョギングすることができる。
パースの公園では、犬を放しても良い場所、繋いでいなければいけない場所、入れてはいけない場所が明確に決められていて、犬嫌いのランナーも安心して走れる。
コースは人と自転車が走ってもいいことになっているが、場所によっては自転車が入れないレーンが作られていたりする。また、基本的にコースは左側通行で、皆ちゃんと守っているようだ。

インターネット・カフェ パースには、あちこちにインターネットカフェがある。ユースに帰る途中に、そのうちの2軒に入ってみた。2軒目の店では日本語の使える(タイプできる)PCが1台だけあるようで、とりあえずそいつを使ってみた。オーストラリアでは、マイクロソフトの提供しているHot−Mailという無料メールサービスが幅を効かせていて、ユースなどにおいているメール用端末のほとんどはこのHot−Mail専用のようだ。この店でも基本的にそうらしいのだが、その日本語の使えるPCで普通のブラウザを使わせてもらい、@niftyのホームページにアクセスして、そこのインターウェイサービス(って言うのかなぁ)を使って、メールを読むことも送ることもできた。
一番手前のPCが日本語OK! ただ、通常は日本語の使えないPCがほとんどで、表示できるけどタイプはできないPCもときどきあり、日本語のタイプまでできるような設定をしているPCはごくわずかのようだ。
祝島ホームページにも久々にアクセスしてみた。メッセージボードの祝島弁の話題を見て、なんだかうれしくなった。祝島ホームページを作った動機が「世界中どこにいても祝島の情報を知ることができる」しくみを作りたかったので、そういう意味でも、感慨深いものがあった。(まさしくこういう使い方をしたかったのだ!)
そうこうしているうちに1時間が過ぎ、店を出るときに料金を払ったら、5ドルであった。ユースに置いているe−mail端末(日本語は使えない)も10分で1ドルなので、だいたいの相場はこの程度なのだろう。

ユースに帰るとタケダさんからメッセージが入っていた、今晩7時にジョンがピックアップに来るとのこと。楽しみだ。(タケダさんには昨年のパースマラソンのときに大変お世話になり、そのときジョンの家に一泊ホームステイさせてもらった。)

まだ時間があったので、街へ出て、例の日本食レストランを探し、ようやく見つけたもののシャッターが下りていた(つぶれたのではないことを祈る)。ちなみに店の名前は「相撲」っていう名前だ。
このレストラン(というより食堂って感じ)では、スシはもちろん、丼物やカレーライスなども食べられ、僕にとってはパースで一番重要な店である。

7時頃からユースの玄関近くでジョンを待っていたが、なかなか現れず。タケダさんに電話したら、なにやらベジタリアンの友人を連れてくるので、ちょっと遅れるかもしれないとのこと。それから待つこと1時間、8時過ぎにやっと現れた。助手席には例のベジタリアンが座っている。イタリア系のフランシスという女性だ。もしかして愛人だろうか?まあ、いいか。3人で車を走らせ、途中でワインを買って、タケダさんの家に着いたのはもう9時を回っていた。「いやー、すっかり遅くなっちゃって、ゴメンゴメン」とジョンが言ったかどうかは分からないが、何やら早口でしゃべっていた。家の中からタケダさんの娘さん(8歳)がユカタ姿で出迎えてくれた。この子は、日本語もペラペラで、しぐさがとっても可愛い。ときどき電話にも出てくるのだが、こちらが「ハロー」というと英語で話すし、「もしもし」というとちゃんと日本語で話してくれるのだ。

タケダさんの今の職業は「主夫」。以前はトレーニングジムとか寿司レストランなどで働いていたようだが、今は奥さんが働いて、タケダさんは家事をやっている。タケダさんの手作りの料理と、買ってきたワインで、いろいろな話をして盛りあがった。最初は、なんとか話題についていっていたが、酔いがまわるにつれて、英語がだんだだん分からなくなってきた。それでも、酔っぱらい英語で話していたような気がする...。

昨年パースマラソンに行ったときに、ジョンが後でTシャツを送ってくれると言っていたが、まったくその気配がないので、もう忘れかけていたが、今日4人分ちゃんと持ってきてくれた。ありがたや、ありがたや。きっとこれで寺田バアちゃん(パースマラソンに一緒に行ったバアちゃん)も泣いて喜ぶだろう。
ジョンはプリントショップを経営しており、このTシャツもジョンの店で作ったものだ。今度、オリジナルTシャツを頼んで作ってもらおう!

この夜は11時過ぎまでタケダさんの家で、なんだかんだと盛りあがり、ジョンとフランシスの飲酒運転(ジョンが途中で眠くなり、危ないのでフランシスに替わった。それでも危なそうだが。)でユースに帰ったのは、12時前であった。

さすがにこの夜は、部屋に帰ったらバタンキューだった。





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